ばんえい競馬会計と地方財政への寄与
世界で唯一のばんえい競馬
帯広市が世界で唯一主催している「ばんえい競馬」。単なる娯楽や観光資源にとどまらず、競馬法にその意義が明記されています。競馬法第23条の9では、競馬の収益を畜産振興や社会福祉、医療、教育文化、さらには災害復旧に充てるよう努めることが求められており、地方財政に寄与することが本来の目的です。
令和6年度の繰出金
令和6年度決算において、ばんえい競馬会計から一般会計へは1,319万5千円が繰り出されました。現在は「収益の1割」を算出基準としていますが、この根拠や今後の見直しについて議論を行いました。売上や基金の在り方を含め、今後は総合的に検討していく考えが示されています。
市民に見える形での還元を
重要なのは、繰出金が市民生活にどう還元されているかを「見える化」することです。例えば、馬のふれあい舎や競馬場内の掲示だけでなく、公用車や市の事業など、日常の中で「ばんえい競馬収益が活用されている」と実感できる工夫が必要です。
地域の誇りとして
ばんえい競馬は帯広の誇りであり、市民が前向きに受け止められる存在でなければなりません。今後も「地方財政への寄与」という本来の目的を果たしつつ、収益の社会的意義を実感できる仕組みづくりを求めてまいります。