こんにちは。帯広市議会議員の柳田健太郎です。
本日、グリーンシード21の研修会に参加し、札幌市財政局長の笠松拓史氏から「予算・決算を診る時の勘所」について学ぶ機会をいただきました。
財政の基本は「デマケーション」と「必要性」
まず印象的だったのは、行政が担うべき仕事と民間に任せるべき仕事の線引き(デマケーション)です。限られた財源の中で、行政が本当に担うべき事業かどうかを常に問い直す姿勢が求められます。また、単なる「横並び」での施策ではなく、市民のニーズに基づいた独自性のある政策立案が大切であることを改めて実感しました。
公平性と持続可能性
事業の規模や対象を適切に設定することも重要です。例えば補助制度ひとつを取っても、「誰のために行うのか」が不明確だと不公平感が生まれます。また、財政に将来的な負担を残さないよう、サンセット(時限設定)を意識した制度設計が必要であるとの指摘も心に残りました。
地方財政の現状と課題
研修では、社会保障関係費の増加、老朽化する水道・下水道施設、公立病院の経営難など、地方財政を取り巻く課題についても触れられました。また、デジタル化や公共施設の集約化、防災対策といった新たな政策ニーズにどう財源を確保していくかという点も、私たち議員が真剣に考えなければならないテーマです。
議員としての学び
今回の研修を通じ、私は議会における予算・決算審査の視点をさらに磨く必要性を強く感じました。市民から託された税金を「本当に必要な事業に」「将来世代に負担を残さないように」使えているか。議会の場でしっかりとチェックし、提案していくことが私の責任です。
おわりに
財政は市民生活の土台であり、同時に見えにくい分野でもあります。だからこそ、研修で得た知見を日々の議員活動に活かし、市民に分かりやすく伝えていくことを続けていきます。
