次回建設委員会は11月13日登壇予定です。
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令和7年9月決算審査特別委員会「十勝観光情報センター」

観光情報センターの現状と課題

事業の概要

帯広駅エスタ2階に設置されている「とかち観光情報センター」は、十勝・帯広を訪れる観光客に対して観光情報を一元的に発信する拠点です。観光案内の提供に加え、展示物の維持管理なども行っており、運営は帯広観光コンベンション協会に委託されています。令和6年度の委託料は約2,375万円で、その多くは人件費や家賃・光熱費に充てられています。

利用状況と目標

過去3年間の利用者数はおおむね年間4万人前後で推移しており、一定のニーズがあるものの、総合計画で掲げた5万人の目標には届いていません。観光情報の入手手段が紙媒体や窓口から、インターネットやSNSへと大きく移行していることが要因とされています。令和6年度の実績では、一日平均115名程度が来場し、スタッフから直接案内を受けて観光満足度向上やニーズ把握につながっています。

設置と運営の意義

帯広駅は十勝観光の玄関口であり、到着後すぐに情報を得られる利便性があります。観光協会に運営を委託しているのも、地域に蓄積されたノウハウを活かすためであり、現体制が最適とされています。

今後に向けた要望

観光情報センターは一定の役割を果たしていますが、目標未達が続く現状は課題です。社会の変化に対応するためには、窓口での対面案内を維持しつつも、デジタル発信やオンラインでの事前サポートを強化するなど柔軟な工夫が求められます。市民の理解を得るためにも成果を可視化し、利用実態に即した運営改善を進めることが重要だと考えます。